引っ越しが決まったとき、
多くの人が一度はこんな疑問を持ちます。
- 転出届って、いつ出せばいいの?
- 郵便転送はどのタイミングでやるの?
- 結局、どっちを先にやるのが正解なの?
インターネットで調べてみると、
「転出届が先」「郵便転送が先」など、
意見が分かれていて余計に迷ってしまうこともありますよね。
特に、引っ越しが初めての方や、
役所の手続きに慣れていない方にとっては、
**「間違えたらどうしよう」**という不安も大きいと思います。
ですが安心してください。
この2つの手続きは、
そもそも役割も目的もまったく違うものです。
その違いを理解すると、
「先にやるべき順番」は自然と見えてきます。
結論:迷ったら先にやるのは「郵便転送」
まず最初に、結論をはっきりお伝えします。
転出届と郵便転送で迷った場合、先にやるべきなのは郵便転送です。
これは、
引っ越しの手続きを何度も経験している人や、
実際に役所で案内をしている立場の人の間でも、
共通した考え方です。
理由はとてもシンプルで、
- 郵便転送は「引っ越し前」に準備しておく必要がある
- 転出届は「住民票を動かすための行政手続き」
- 郵便転送を後回しにすると、大切な郵便を取りこぼす可能性がある
からです。
「どちらも大事な手続き」ではありますが、
性質がまったく違うという点が重要です。
転出届と郵便転送は「目的」がまったく違う

順番を理解するために、
まずはそれぞれの役割を整理してみましょう。
郵便転送の目的とは?
郵便転送とは、
前の住所に届いた郵便を、新しい住所へ転送してくれる仕組みです。
これは、日本郵便が行っている公式サービスで、
- 申し込みは無料
- 転送期間は原則1年間
となっています。
引っ越し後は、
- すべての住所変更を一度に終わらせるのは難しい
- どこかで手続きが遅れることもある
というのが現実です。
郵便転送をしておくことで、
住所変更が間に合っていない郵便も、
新しい住所で受け取れるようになります。
つまり郵便転送は、
引っ越し前後の郵便トラブルを防ぐための「保険」
のような役割を持っています。
転出届の目的とは?
一方、転出届は、
今住んでいる市区町村に「引っ越します」と届け出る手続きです。
この手続きを行うことで、
- 住民票が旧住所から外れる
- 転出証明書が発行される
- 新住所で転入届を出せるようになる
といった流れにつながります。
転出届は、
住民票を動かすための行政上の手続きであり、
郵便の配達とは直接関係ありません。
なぜ「郵便転送 → 転出届」の順番が安心なのか?
ここからは、
「なぜ郵便転送を先にした方がいいのか」を
もう少し具体的に説明します。
理由① 郵便転送は“事前準備”がとても重要
郵便転送は、
申し込んだその日からすぐに始まるわけではありません。
実際には、
- 申し込み
- 内容の確認
- 転送開始
という流れがあり、
数日〜1週間ほどかかることがあります。
もし引っ越し後に申し込んだ場合、
- 役所からの通知
- 税金の納付書
- 健康保険や年金の案内
が、前の住所に届いてしまう可能性があります。
一度届いてしまった郵便は、
あとから取り戻すことができません。
そのため、
郵便転送は「引っ越し前」に済ませておくことが重要なのです。
理由② 転出届は引っ越し前後で対応できる
転出届は、
- 引っ越しの直前
- 引っ越し後
どちらのタイミングでも手続きが可能です。
そのため、
郵便転送ほど「先にやらないと守れないもの」ではありません。
ただし、ここで一つ注意点があります。
転出届を出していないと、転入届が出せません。
つまり、住民票の手続きが止まってしまいます。
「後でもいい」というより、
「郵便転送より優先度が低いだけ」
と考えるのが正確です。
理由③ 郵便が届かないと、その後の手続きが詰まる
郵便転送をしていないと、
- 住民税の通知が見られない
- 保険料の支払い期限に気づけない
- 年金のお知らせを確認できない
といった事態が起こりやすくなります。
その結果、
- 再発行の手続きが必要になる
- 支払いが遅れてしまう
- 余計な時間と手間がかかる
といった負担が増えてしまいます。
正しい手続きの流れ

引っ越しが決まったら、
次の流れを意識すると安心です。
① 郵便転送を申し込む(引っ越し前)
郵便転送は、以下の方法で申し込めます。
- 郵便局の窓口
- 郵送
- インターネット(e転居)
どの方法でも、
転送内容や期間は同じです。
② 役所で転出届を出す
引っ越し前または引っ越し後に、
- 旧住所の市区町村で転出届を提出
- 転出証明書を受け取る
これで、転入届の準備が整います。
③ 引っ越し後に転入届を出す
新しい住所の市区町村で、
- 転入届を提出
- 住民票が新住所に移動
します。
④ その後、各種住所変更を行う
- マイナンバーカード
- 健康保険
- 年金
- 銀行・クレジットカード
郵便転送が効いていれば、
住所変更が少し遅れても郵便を受け取れるため安心です。
郵便転送に頼りすぎないための注意点
郵便転送はとても便利な制度ですが、
すべての郵便を転送してくれるわけではありません。
たとえば、
- 本人限定受取郵便
- 一部の重要書類
は、住民票の住所に直接送られることがあります。
そのため、
- 郵便転送をしたから大丈夫
ではなく、 - 郵便転送+住民票の手続き
をセットで考えることが大切です。
まとめ|迷ったら「郵便を守る → 住民票を動かす」
引っ越しが決まると、
やることが多く、順番に迷ってしまいがちです。
そんなときは、
次の考え方を思い出してください。
- 郵便転送は「郵便を守るための先行手続き」
- 転出届は「住民票を動かすための行政手続き」
役割が違うため、
同時に悩む必要はありません。
まず郵便転送をしておけば、
- 役所からの通知
- 税金・保険・年金の書類
を取りこぼすリスクを大きく減らせます。
その後、
落ち着いて転出届・転入届を行えば問題ありません。
ただし、
転出届を出していないと転入届が出せず、
住民票の手続きが進まなくなる点には注意しましょう。
迷ったときの基本ルールは、
「郵便を守る → 住民票を動かす」。
この順番を意識するだけで、
引っ越し後のトラブルや手戻りは、
確実に減らすことができます。




