「パスポートの申請って、役所に行って長い時間並ぶのかな?」
そんな不安をお持ちの方に朗報です。
マイナポータルを使えば、スマートフォンからパスポートの申請ができるようになりました。
ここでは、準備するもの・申請の流れ・受け取り方法まで、まったく知識がない方でも理解できるように、順を追ってわかりやすく解説します。
1. マイナポータル申請の基本
パスポートの電子申請は、マイナンバーカードを利用してマイナポータル(国のオンラインサービス)から行います。
- 申請はスマホだけで完結します。
- 受け取りは必ず本人が窓口へ行く必要があります。
- 書類確認などで従来の窓口申請より日数がかかる場合もあります。
進行状況は、マイナポータルにログインして「やること」→「申請状況照会」でいつでも確認できます。
2. 電子申請できる申請の種類

マイナポータルを使ったパスポートの電子申請は、次の条件にあてはまる方が対象です。
「はじめての申請」から「更新・記載変更」まで、幅広く対応しています。
◆ 有効中のパスポートをお持ちでない方
- ✅ 初めてパスポートを申請する方
- ✅ 現在お持ちのパスポートの有効期限が切れてしまった方
- ✅ 海外でパスポートを紛失し、帰国のための渡航書で帰国された方
- ✅ 居所申請(一時的に神奈川県内に滞在している学生や出張者など)
◆ 有効中のパスポートをお持ちの方
- ✅ 残存有効期間が1年未満になった方
- ✅ 結婚や養子縁組などで戸籍上の氏名が変わった方
- ✅ 本籍の都道府県が変わった方
- ✅ 旧姓を別名としてパスポートに併記または削除したい方
- ✅ 国際結婚などで外国の氏名を別名として併記または削除したい方
- ✅ 査証欄(スタンプ欄)の余白が少なくなった方(目安は見開き3ページ以下)
- ✅ 有効中のパスポートを盗難・紛失・焼失した方
- ✅ 居所申請(一時的に神奈川県内に滞在している学生や出張者など)
⚠️ オンライン申請できないケース
次の条件に該当する場合は、マイナポータルからの電子申請はできません。
この場合は、従来どおり窓口での手続きが必要です。
- ❌ パスポートを損傷した方(水濡れ・破損など)
- ❌ 残存有効期間が1年以上残っているが切替申請したい方
- ❌ 法定代理人以外の代理提出を希望する方
- ❌ 一時的な神奈川県滞在以外の理由で居所申請をしたい方
- ❌ 緊急発給や早期発給を希望する方(急な渡航など)
3. 申請前に準備するもの

スムーズに進めるため、以下をあらかじめそろえておきましょう。
必要なもの | ポイント |
---|---|
マイナンバーカード | 利用者証明用・署名用の電子証明書が有効であること |
暗証番号 | ・利用者証明用(数字4桁) ・署名用(6〜16文字の英数字) |
スマートフォン | マイナポータルアプリが使える機種 |
顔写真データ | パスポート規格に合ったもの。アプリで撮影も可能 |
自署(サイン)画像 | 白い紙に黒ペンで署名して撮影 |
現在のパスポート | 更新・切替の場合のみ必要 |
※18歳未満で本人が申請しない場合は、親権者のマイナンバーカードも必要です。
4. 電子申請の流れ
💡公式マニュアルはこちら
操作画面を見ながら進めたい方は
マイナポータル操作マニュアル(外部サイト)
も合わせてご覧ください。
4-1. 15歳以上の本人申請の場合
- マイナポータルアプリにログイン
- 画面下の「さがす」から「パスポート」を検索
- 「パスポート(旅券)申請」を選び、該当する申請タイプを選択
- パスポートを受け取る窓口を選ぶ
- 画面の指示に沿って
- 顔写真の撮影・アップロード
- 自署(サイン)の撮影
- 氏名・住所・本籍など必要事項を入力
(本籍は戸籍連携を選ぶと自動入力される場合あり)
- 既存パスポートがある場合はICチップを読み取り
- マイナンバーカードをスマホで読み取り
- 署名用電子証明書の暗証番号を入力して送信
これで申請は完了です。
4-2. 15歳未満の申請(代理人申請)の場合
15歳未満は署名用電子証明書がないため、法定代理人(親権者など)の代理申請が必要です。
- まず代理人がマイナポータルで「戸籍電子証明書の利用申請」を行い、16桁の戸籍電子証明書提供用識別符号を取得します。
- 代理人としてマイナポータルにログインし、「代理人として利用」を選択。
- 「パスポート(旅券)申請」を開き、申請内容を入力します。
※詳しい手順や未成年者特有の注意点は
マイナポータルQ&A:未成年者のパスポート申請
を確認しておくと安心です。
💡 補足:戸籍(除籍)電子証明書提供用識別符号について
新規申請や氏名・本籍地変更など、戸籍確認が必要な場合は「戸籍(除籍)電子証明書提供用識別符号」(16桁)が必要になることがあります。
この番号を入力すると、紙の戸籍謄本を提出せずに申請が可能です。
- マイナポータルから取得でき、有効期限は発行から3か月です。
- 除籍に関する証明書が必要な場合は、市区町村窓口で取得します。
- 取得方法:マイナポータル → さがす → 証明書 → 戸籍電子証明書の利用申請 → 画面案内に沿って操作。
5. 申請後の流れと受け取り

- マイナポータルアプリにログインし、「やること」→「申請状況照会」で進捗を確認
- 詳しい操作は申請状況照会マニュアル(外部サイト)も参考になります。
- 審査が完了すると「交付予定日」と受取用QRコードが表示されます
- 指定した受取窓口へ行き、QRコードを提示して納付書を受け取り、郵便局などで収入印紙を購入・支払い
- 2023年12月以降はクレジットカード決済に対応している自治体もあり
- 窓口でパスポートを受け取って完了
※申請内容に不備があればマイナポータルに通知されるので、早めに修正しましょう。
6. まとめ:スムーズに申請するポイント
- 事前にマイナンバーカードの有効期限と暗証番号を確認しておく
- 顔写真・署名は明るくはっきりしたものを準備
- 戸籍関係の変更がある場合は識別符号の取得を検討
- 補正通知が届いたら期限内に対応する
スマホとマイナンバーカードさえあれば、自宅からでも申請できるマイナポータル。
この記事を参考に準備すれば、窓口に長時間並ぶことなくパスポートを取得できます。
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